こんにちわ。バナナ夫です。
私は30代にして、2回の転職経験があります。
つまり、会社としては今が3社目です。
そして、3社とも全てIT系の会社になります。
1社目の会社は東京のベンチャー企業でして、自社でパッケージ製品を持っている会社でした。社員数は40名程度。
この時はSE(システムエンジニア)をしていて、自社製品の開発/テストをしてました。
2社目は、グローバルな超大手企業で、大手企業相手にITコンサルからシステム導入~運用保守まで全てをやるような会社でした。社員数は数千人以上。
一応ITコンサルの職種だったのですが、システム導入や運用保守でほぼSE(システムエンジニア)のような仕事をしてました。
3社目は、地方の中堅企業で、地場企業向けにシステム導入する会社です。社員数は数百名程度。
がっつりSE(システムエンジニア)の仕事をしてます。
このようなキャリアを持つ私ですので、
東京⇔地方、大手⇔中小、SIer⇔事業会社、などなど、様々なバックグラウンドを持つ人と関わってきましたし、キャリアに関してある程度の見解は持っております。
それでは、そんな私が、SE(システムエンジニア)のキャリアについて、
どのような選択肢があって、それぞれどんな特徴や適性なのか、語っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
大枠から説明しますと、SEのキャリアの選択肢としては、次の5通りに分かれます。
- SIer(エスアイアー)で働く
- 事業会社の情報システム部門で働く
- 自社製品で勝負している会社で働く
- ITコンサルへ転身する
- フリーランス
それでは詳細をどうぞ。
SIer(エスアイアー)で働く
まず考えられる選択肢として、SIer(エスアイアー)で働く、という選択肢です。
SIer(エスアイアー)とは、System Integrator(システムインテグレーター)の略でして、
お客さん企業へのシステム導入を請け負う企業のことです。
超大手だと「富士通」「NTTデータ」「野村総合研究所」といった企業から、中小だと社員数数十名の名もなき企業まで、
非常に多くの会社が存在します。
SE(システムエンジニア)のキャリアとして見たときに、SIer(エスアイアー)におけるSE(システムエンジニア)のキャリアは、大きく3パターンに分かれます。
1.業務もシステムもわかるプロジェクト管理型のSE(システムエンジニア)
お客さんの業務(販売、仕入、生産、勤怠、人事、給与、等々)への理解が深く、かつ、システムの仕様や技術的なこともわかる、万能型のSE(システムエンジニア)です。
エンジニアではあるのですが、プロジェクト管理業務をすることが多く、
システム導入案件のプロジェクト管理であれば、基本的には何でもやりますよ~、というようなSE(システムエンジニア)です。
プロジェクト管理者として、大きな案件を回したり、新しい技術や仕組みを活用するような案件を
うまくやり遂げることに面白みを見出すような感じでしょうか。
SE(システムエンジニア)なのに、コミュ力高くて、所謂仕事ができる人が多いイメージですね。
2.開発特化型のSE(システムエンジニア)
2パターン目は、技術力が高く、開発が得意な、開発特化型のSE(システムエンジニア)です。
スキルが高いため、自分で作業するのが得意な印象です。
どんなプロジェクトでもやりますというスタイルではなく、自分の得意な技術が使われるプロジェクトにおける、設計や開発を担当します。
技術とは、OracleやPostgreSQLといったDB、JavaやjavascriptやVBなどの言語、などなど、
システム開発する上での技術です。
これらの技術に対する専門性が、一般的なSE(システムエンジニア)よりも高いのが特徴です。
管理職志向ではなく、専門性を高めていくようなキャリアパターンです。
「テッキー」という、テクノロジー志向の人のことを指す呼び方がありますが、
まさに、技術が好きで、ザ・エンジニアというような雰囲気の人が多い印象です。
3.ネットワーク、インフラ系のSE(システムエンジニア)
キャリアのパターンとしては、2.の開発特化型SEに近いのですが、
ネットワーク・インフラ回りに特化したSE(システムエンジニア)のパターンです。
企業や自治体のネットワーク環境を構築したり、サーバやクラウドといったインフラ構築したりします。
2.がシステム(アプリケーション)開発するのに対して、3はネットワークやインフラ回りを構築するという点で、棲み分けされます。
キャリア的にはやはり専門性を高めていくようなキャリアになります。
勝手なイメージですが、オタクや筋トレ好きな人が多いイメージです。
事業会社の情報システム部門で働く
さてさて、SE(システムエンジニア)のキャリアとして、
事業会社の情報システム部門で働く、という選択肢があります。
製造業や小売、卸売り、など、様々な業態の会社が候補としてあがってきます。
SIer(エスアイアー)の場合だと、お客さんから依頼されてシステムを導入する側で、
悪く言うと下請けといいますか、やはりお客さんからお金をもらってこちらがサービスを提供するので、
納期や品質などで、しんどい思いをすることも結構あります。
一方で、事業会社の情報システム部門の場合は、
自分の会社のシステムをどう最適化して、安定稼働していくか、というのが目標になります。
そしてシステム導入する場合は、外部のSIerに委託します。
そのため、この転職は、一般的には働き方は楽になる、と言われております。
SIer(エスアイアー)から事業会社の情報システム部門へと転職する例は
しばしば耳にします。
中には、自分のお客さん先に転職するということもあります。
そうなると、逆に自分が昔いたSIer(エスアイアー)へ仕事を依頼する側に、立場が変わるわけですね。
自社で開発したシステムで勝負している会社(パッケージベンダー)で働く
自社で開発したシステムで勝負している会社へ転職する、というのも選択肢の一つです。
自社で開発しているシステムで勝負している会社とは、
例えば、SalesforceやMicorosoft、OBCやラクス、などなど、自社製品がある会社です。
SIerが特定のお客さんから依頼されて、そのお客さんに特化したシステムを作ったり、
そのお客さん向けにパッケージ製品を導入するための作業をするのに対して、
パッケージベンダーは、自社で製品を開発して、その製品をあらゆるお客さんに売り出す、という点が異なります。
例えるならば、SIerは毎回お客さんの要望に沿ったカレーをオーダーメイドで一から作るのに対して、
自社製品がある会社は、これがベストなカレーだというものを社内で作り出し、
それを全国の店舗で売り出す。というような違いがあります。
SE(システムエンジニア)の仕事内容に関しては、
多くのユーザーが利用する製品を開発するということですので、
もちろん、最新で且つ高い技術力が求められます。
ですが、SIer(エスアイアー)はお客さんありきなのでお客さんとの調整業務が必ず発生しますが、
自社製品がある会社は自社の製品開発をすれば良いだけなので、SIer(エスアイアー)よりも、開発に専念できる環境が整っていることが多いです。
技術が好きで優れたプロダクトを開発したい、という思いが強い生粋のエンジニアにとっては、
一番良い選択肢だと思います。
ITコンサルで働く
ITコンサルの会社といえば、
アクセンチュア、デロイトトーマツ、PWC、IBM、EY、アビームコンサルティング、などが代表格でしょう。
基本的に給料水準がSE(システムエンジニア)よりも高いため、なんとなく敷居が高そうに感じます。
しかし、実際にやっていることは、ピュアなITコンサル業務はほんの一部で、
ほとんどはSIer(エスアイアー)と変わらない仕事をしてたりします。
例えば、SAP導入案件であれば、SIerとやることは同じです。ただし、グローバル案件なことが多いですが。
SE(システムエンジニア)からITコンサルの会社に転職する、というのは、
特に20代や30代の若手社員によくあるパターンだと思います。
まだ若いので新しい環境に飛び込んでみてもなんとかなるだろう、ということでしょう。
SE(システムエンジニア)からITコンサルへの転職は、よくあることですが、
やはり職種が変わるため、注意が必要と一般的には言われます。
しかし、転職という行為自体がそもそもしんどいものですので、
SE(システムエンジニア)からITコンサルへの転職が特にものすごくしんどい、とは思いません。
給料あがるし一度転職してみる価値はあると思います。
フリーランスになる
SIerやITコンサルのビジネスモデルは、工数ビジネスです。
人が一人作業する時間に応じて、お客さんからお金をもらいます。
例えば、一人月あたり200万、とか、60時間で60万とか、そんな計算方法です。
でも、実際現場で働く人の給料は、月50万くらいしかもらえません。
もちろん、保険年金で会社が給料以外に負担してくれてる部分はありますが、
それにしても、結構な額を会社が中抜きしている、という見方もできるわけです。
そういうわけで、会社を辞めて独立するのが、フリーランスです。
例えばSAPに精通していて、お客さんからも信頼されていて、絶対にこの人が必要だ、
と思われるような人であれば、
フリーランスになってもお客さんが契約してくれるわけです。
お客さんからしたら、会社に月200万払っていたものが、個人に月200万払うようになるだけで、
支払うコストは変わりません。
こんな感じで、フリーランスに転身する人も、時々います。
なんですけど、よっぽどスキルや体力に自信がないと、取れない選択肢かなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
SE(システムエンジニア)のキャリアとして、
現実的に考えられる選択肢は全て説明できたと思います。
重要なのは、どれが一番楽しそうと自分が感じたか、ですかね。
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