なぜ転職者の多くは転職後に苦しむのか

仕事・キャリア

こんにちは、バナナ夫です。
私は転職を2回しており、同じ年齢層(30代)の人達の中では、転職している方だと思います。

私自身の転職歴について簡単にお話しますと、
1回目はベンチャー企業から超大手外資企業への転職で、給料も大幅アップしたし人気企業への転職ということで、成功したと言えます。
2回目は東京を離れて石川県へ移住するための転職ということで、日系の上場企業へ転職しました。給料は下がりましたが、石川県へ移住するという目的が達成できたので、これも転職自体は成功と言えるでしょう。

「成功」ではあるのですが、転職してから1年くらいは、すごくしんどくて病みそうになりました。2回の転職どちらもです。

また、私だけに限らず、近年は転職が盛んですので、転職してきた人達を何人も見てきました。
そんな転職者の多くは、やはり転職直後の半年~1年くらいは、かなりしんどそうと言いますか、不安と恐れの状態にあるといいますか、半分病んでしまうような状態になりがちな人が多数おりました。

もちろん、転職が大成功して、新しい職場が最初から楽しくて給料も上がって最高、という例もあります。
でも、恐らくは転職後に転職者が苦しむパターンの方が多いんじゃないかと思ってます。自分の体感値として。

ですので、転職はなぜしんどいのか。そもそも転職の本質とは何なのか。
そして、転職する人はどのような対策を打てば良いのか。

そこらへんの話を語っていきます。よろしくお願いします。

転職の本質とは、異なる群れに1人混ざり込むことである。

転職してきて、恐れと不安に支配されていて、以前のようなパフォーマンスを発揮できない。周囲とうまくなじむことができていない。転職においてこのようなパターンは往々にしてあります。

なぜこのような事態が発生するのかというと、転職とは、異なる群れに1人違う群れの人が混ざり込むことだからです。

現代は平和で多様性が受け入れられる時代です。
でも、例えば狩猟採集時代では、違う群れに1人混ざり込むということは、大変危険なことだったはずです。有無を言わさず、ボコボコにされてしまうかもれしない。だから、もし違う群れに混ざり込んでしまうようなことがあれば、一目散に逃げるように、本能的にプログラミングされているのです。
この本能的なものは、人類600万年の狩猟採集の時代に身に付いたもののはずですので、簡単には変えられないはずです。

転職するということは、会社が変わるということなんですけど、その本質としては、異なる群れに1人混ざり込むということ。
そして、異なる群れに1人混ざり込むというのは、本能的にはすごく危険なことなので、どうしても不安や恐れといったようなストレス反応が転職者には出てしまうのです。

そして、集団としても、やはり異質な存在は排除する方向に力が働くケースがしばしばあると思われます。
そのような力も相まって、転職者は転職後半年~1年くらい厳しい状況が続くと思われます。

転職後の仕事内容が違えば違うほど、より状況的には厳しい

上述した通り、異なる群れに1人飛び込んだ転職者は、今まで通りのパフォーマンスを発揮できない状態になっています。

さらに、転職前と転職後で仕事内容が違えば違うほど、より転職者にとって状況は厳しいものになります。当たり前の話ですが。

例えば、プロのサッカー選手がプロの野球チームの一員になって野球をすることになったらどうでしょうか?サッカー選手は全く活躍できないですよね。それどころか、周囲との力の差がありすぎて、逃げ出したくなるかもしれませんし、病みそうになるかもしれません。

この例は極端な例ですが、転職も同じような話です。サッカー選手が別のサッカーチームへ移籍するのは大丈夫ですが、野球チームへ移籍したらえらいことになりますよ、という話です。

何事も時間をかけて経験を積めばできるようになりますが、今までに経験のないことはいきなり上手にできません。

転職後に苦しまないようにするために

じゃあどうすれば転職後に苦しまないで、すんなり環境に馴染んで働けるのでしょうか。

正しい期待値を設定しておく。

転職に対する期待値を適切に設定しておく必要があります。
「転職はきついし、新しい環境へ一人入り込むということはかなりのエネルギーが必要だし、
気合いを入れてうまくやる必要がある。また、環境ががらっと変わるため、本能的に不安と恐れを抱きやすい。」ということを、転職前によーく思い出すことです。

このような認識を持っているだけで、だいぶ楽になるはずです。
転職して環境が変わっても、事前に覚悟ができていたら、冷静に対応できるはずです。

前職と仕事内容が半分以上は被っているようにする

前職と仕事内容が半分は被っているようにした方が無難でしょう。
上述したように、初めてやる業務は上手にできませんが、周囲は何年・何十年もその業務をやっているので、周囲との間に技能的に大きな差が生まれます。

そうならないように、前職と仕事内容が半分以上は被ってるようにするのが好ましいでしょう。

例えばシステムエンジニアの転職にしても、Javaでプログラミングするというところは被っているが、システムの業務領域が変わる、とか、業務領域は同じだけどシステムの規模が大きくなるとか、何かしらの共通点が欲しいところです。

自分の勝ちパターン、ルーティーン、ストレス対処法を持っておく。

最後は、自分の勝ちパターンやルーティーン、ストレス対処法を持っておくことです。

例えば、資料作成スキルやプレゼンスキルなんかは、別に会社が変わったからといって変化するものではありません。そういった環境に左右されず絶対にパフォーマンスを発揮できるスキル・技能・ルーティーンを持っておくことが重要です。
新しい環境で業務知識が無くて何もわからないけど、整理してわかりやすい資料を作成することはできるぞ、となれば、自分の中でもできることがあって安心しますし、新しい環境でも周囲から重宝されることでしょう。

また、ストレス対処法を持っておくことも重要です。うまくいかないでストレスが溜まる時期を、うまくストレス発散して乗り越える必要があるからです。

最後に・・・

転職についてその危険性と対策を書いてきましたが、ピンチはチャンスとでも言いましょうか、例えばうだつの上がらない高校生活を過ごしていた人が大学入学を機に意を決して華々しくデビューに成功する「大学デビュー」のようなことができるのも、転職であると思います。
つまり、転職を機にキャラ変更をして、人生を好転させるということも可能だと思います。それなりの覚悟の準備が必要だとは思いますが。

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