「アドラー心理学」を理解して実践するのは、
なかなかに大変なことである。
「嫌われる勇気」を一読しただけでは、頭の中をスッと通り抜けてしまう。
繰り返し読むことで、
読むたびに新たな気づきが得られるし、理解が深まる。
そして、アウトプットしたり、
学んだ事を実際に実践してみる。
これが大事だと思う。
嫌われる勇気
著者:岸見 一郎、古賀 史健
今この瞬間に強烈なスポットライトをあてて生きよ
![](https://kanazawa-log.com/wp-content/uploads/2022/11/eric-smart-EAAISIURM0w-unsplash-1024x1024.jpg)
幸せになりたい。
なのに、あまり幸せを感じられない。
それどころか、鬱々とした日々が続く。
そういった時期が、誰にでもあるのかもしれない。
これに対する「アドラー心理学」及び「嫌われる勇気」の答えとしては、
「今この瞬間に強烈なスポットライトをあてて生きよ」ということになる。
過去の経験を理由に今を生きない。これは「人生の嘘」である。
例えば、
仕事がずっとしんどかったので、
今も仕事が楽しくない。きっとどんな仕事しても楽しくないんだろう。
これが「人生の嘘」である。
今この瞬間に楽しいと思うことをやってみる。
そして、楽しいと感じる。
充実感を感じる。
そうやって今この瞬間を真剣に生きることで
不安や後悔がなくなり、幸せを感じられるのである。
また、未来のことばかり考えて今を生きない。
これも「人生の嘘」である。
例えば、
いつか起業して社長になったら、○○しよう。
という未来のことばかり考えて、今この瞬間は何もしないで、鬱々とした日々を過ごす。
これも「人生の嘘」である。
今を生きるには、
起業に向けて、自分がどんな事業をやれるのか、
どんなビジネスモデルを構築するのか、真剣に考えることである。
あるいは、やろうとしている分野の勉強をするでもいいだろう。
さすれば、きっとその行動自体が、楽しいものになってくる。
楽しいというか、充実感を感じられるものになってくる。
今、この瞬間を真剣に生きる。
とは、そういうことである。
「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」
これは、ホリエモンが近畿大学の卒業式で残した伝説のスピーチの一節である。
全くもってアドラー心理学と同じこと言っている。
ホリエモンは、アドラー心理学の幸せになる方法を実践しているし、
若者に向けて、その方法を発信していた、ということになる。
社会人になったら未来のことを考えされられる機会が多い
![](https://kanazawa-log.com/wp-content/uploads/2022/11/jonathan-chng-3R4vPrSB1c4-unsplash-659x1024.jpg)
社会人になってから、未来のことを考えされられる機会が多い。
会社では、
やれ、中期経営計画だの、5か年計画だの、未来を計画しようとする。
プロジェクト管理でも、スケジュールを考えて、将来のリスクに思いを馳せる。
個人でも、
キャリアプランを考えて、出世・転職について考えたり
老後の暮らしにむけた保険・年金問題を考えたり
結婚したら、
家族計画、家庭の資金繰りについて考えたり
住宅ローン、いつまで今の家に居住するのかについて考えたり
未来のことを考える機会が非常に多い。
そして、それは悪いことでは無いはずだ。
むしろ、きちんと将来のことを見据えて行動できる人は強い。
しかし、幸福という観点において、
今を生きなくなってしまったら
それはよろしくない。
漠然と未来のことを考えるのではなく
今、この瞬間に、時間を区切って、テーマを絞って、
真剣に未来のことを考える。
未来のことを考える、という行為を今この瞬間に真剣にやるのである。
それが終わったら、
別のことに集中して取り組むのである。
社会人になると、未来のことを考える機会が多い。
しかし、だからこそ、より一層意識的に「今を生きる」べきだ。
コメント