私は現在、しなやかマインドセットを学習中である。
しなやかマインドセットとは、スタンフォード大学心理学教授であるキャロル・S・ドゥエック氏が著作した「マインドセット やればできる！の研究」にて提唱されているマインドセットである。
しなやかマインドセットの概念については、
その素晴らしさと、どれだけ自分にインパクトを与えたかについて、過去記事にしているので、
時間があれば見てほしい。
対人関係こそ、しなやかマインドセットが活きてくる
しなやかマインドセットを学べば、
対人関係で非常に活きてくる。
本書の中でも、第六章にて、対人関係についてで一章分が使われている。
「マインドセット やればできる！の研究」の章立て
第１章・・・マインドセットとは何か
第２章・・・マインドセットでここまで違う
第３章・・・能力と実績のうそほんと
第４章・・・スポーツ ～チャンピョンのマインドセット
第５章・・・ビジネス ～マインドセットとリーダーシップ
第６章・・・つきあい ～対人関係のマインドセット
第７章・・・教育 ～マインドセットを培う
第８章・・・マインドセットをしなやかにしよう
つらい失恋体験をした時の反応が、「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」で違う
対人関係における「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」の違いの例として、
つらい失恋体験をした時の反応が本書で挙げられている。
硬直マインドセットの人は、相手に拒絶されると、自分が否定されたように感じる。
なぜなら、自分の性格や性質は変えられない硬直したものであると考えているため、
「拒絶＝自己否定」という考え方になるからである。
そのため、相手に拒絶された場合、自己否定するか、相手を否定するか、の2択となり、相手に復讐心を持つのだ。
しなやかマインドセットの人は、相手に拒絶されても、自分が完全に否定されたとは感じない。
なぜなら、自分の性格や性質は変えられるものであり、相手も自分も学び成長していくものだと考えている。
そのため、「拒絶＝学びの機会」と捉え、深く傷ついても、そこからお互いのためになることや、良い関係を築くのに役立つ方法を学んで、前向きに進もうとする。
硬直マインドセットの人は、対人関係は相性で決まると考えているため、対人関係で努力しない
しなやかマインドセットの人にとって、対人関係とは、次のようなものである。
・自分は成長するし
・相手も成長するし
・相手と自分の関係性も改善できる
そのため、関係性を改善するための努力を怠らないのである。
一方で、硬直マインドセットの人は、対人関係を次のように捉えている。
・自分は変わらない
・相手も変わらない
・相手と自分の関係性も変わらない。
相手と自分との相性は決まっており、根本的に変わることが無い、という考え方は、うまくいっている時は良いのかもしれない。
しかし、ひとたびその関係性に亀裂が走った時に、非常に脆くなる。
なぜなら、関係性は変えられないのに、関係性がうまくいっていないということは、その関係性はもうずっとダメなままということになるからだ。
「あなたは変わらない。私達相性が悪かったの。別れましょう。」
なんてセリフは、男女の別れ話でよく出てきそうなセリフであるが、
これは硬直マインドセットに基づく思想である。
しなやかマインドセットがあれば、関係性を改善すべく、あらゆる努力ができるのである。
また、仮にその関係が失敗に終わってしまったとしても、そこから何かを学び取るのである。
「しなやかマインドセット」を持つことで、自分自身も対人関係に広がりができた
ささやかながら自分自身の実例を紹介する。
以前の自分は割と硬直マインドセットよりの考えをするところがあった。
対人関係についてもそう。
「ぶっちゃけ相性でしょ。」
そう考えていた。
そのせいもあってか、あまり対人関係の輪を広げていこうとはしていなかったし、
「なんとなく苦手だな」と感じた人は、そのまま関係性を改善しようとはしなかった。
しかし、しなやかマインドセットを学んだおかげで、
対人関係はしなやかなものであり良くしていくことができる、と理解できた。
後日、第一印象が「なんとなく苦手だな」、という人と出会った。
過去の自分ならそのままやり過ごすのであるが、
しなやかマインドセットを実践中の私は、自分から共通の話題を探り、関係性を構築しようとした。
すると、話は弾み、自分の中の苦手意識が無くなった。
そして、思っているよりもずっと良い関係性が築けたのである。
さらに、
「自分からいろんな人と関係性を築いていこう。それは楽しいものである。仮にうまくいかなくても、そこから何かを学べるはず。」
という、コテコテのしなやかマインドセットを、今は持っている。
人生に広がりが感じられて、楽しい。
対人関係でマインドセットをしなやかにするには
では、対人関係でマインドセットをしなやかにするにはどうすれば良いのか。
本書からの抜粋で締めくくりたい。
今度人の輪に飛び込んでいくときは、こう考えよう。ソーシャルスキルは伸ばすことができるし、人付き合いの場は品定めをするところではなく、ともに学び、楽しむための場なんだ、と。いつもそんな風に考える練習をしよう。
おわり。
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