今、自分の中でアドラー心理学がブームである。
名著である「嫌われる勇気」を久しぶりに読んだからだ。
アドラー心理学を学び始めてから、
理解して完全に使いこなせるようになるまで、
今まで生きてきた年数の半分がかかるという。
30歳の人であれば、
アドラー心理学を習得して使いこなせるようになるまで、15年かかるということだ。
30歳の頃からずっと学習と実践を続けて、
45歳の頃に完全にアドラー心理学をマスターしている、ということになる。
いや、奥が深すぎる。
そんなに待てないぜ。アドラー。
完全に習得して実践できることを目指すかはさておき、
せっかく読書してもアウトプットしなければ、身につかないため、
『アドラー心理学』についての学びや理解を、書いていこう。
嫌われる勇気
著者:岸見 一郎、古賀 史健
目的論・・・原因論やトラウマの否定
アドラー心理学、及び『嫌われる勇気』でまず重要な概念。
それは、「目的論」だろう。
人は目的に沿って行動している。
そして、過去に起こった出来事が原因で、現在の行動を規定する、原因論やトラウマを否定する。
どういうことかというと、
「子供の時にいじめられたから、他人に心を開けなくなった」
というのは原因論である。
過去の出来事のせいで、現在の自分の行動が規定されている。
アドラー心理学ではこの原因論を否定する。
そして、アドラー心理学では、目的論で考える。
「関係性を深めて傷つきたくない」という目的を果たすために、
「他人に心を開かない」と考えるのである。
この「目的論」、理解はできる。
言われてみれば、思い当たる節もある。
でも、厳しい。
それに、原因論を全くもって否定してしまうのはいかがなものなのだろうか。
![](https://kanazawa-log.com/wp-content/uploads/2022/11/jeff-griffith-ZqYPM8i60F8-unsplash-1024x685.jpg)
目的論で振り返ったら、ハッとさせられたこともある。
確かに、目的論の概念を学んで、ハッとさせられたところはある。
今まで原因論で考えていたことも、よくよく考えれば、隠れた目的があったのだ。
例えば。
しんどいことで有名な外資系の会社で働いていたとき、
炎上プロジェクトで溢れる量の仕事を抱えて、激務で満身創痍になったことがある。
これ、原因論でずっと考えてた。
プロジェクトが炎上しているから、自分の仕事が激務だから、満身創痍になるんだと。
でも、目的論で見つめなおしてみた。
すると、「仕事ができない自分を隠す」という目的が浮かび上がってきた。
この目的を果たすために、
「炎上プロジェクトで激務なために仕事が溢れていて満身創痍」という状態を作り出していたのだ。
もし、本当に自分に実力があれば、
例え炎上プロジェクトであっても、激務な働き方をせずに、満身創痍にもならずに、
健康体で仕事すれば良かったのである。
もしくは、本気出せば、その炎上プロジェクトを抜けるように動くこともできたはずである。
しかし、「仕事できない自分を隠す」という目的が当時の自分にはあった。
だから、満身創痍になっていた。満身創痍であれば、多少仕事ができなくても、しょうがない。と言い訳できるのである。
![](https://kanazawa-log.com/wp-content/uploads/2022/11/kenny-eliason-2RRq1BHPq4E-unsplash-1024x683.jpg)
目的論は真理。でも、過去の出来事が現在に影響を与えないってことはないんじゃないか。
目的論は、真理な気もする。
しかし、原因論が全く存在しない、ゼロである、と考えるのも無理があると思う。
過去の出来事が現在に影響を与えてる気がするもん。
だって、小さいときにすんごくつらい体験をして、心に傷を負ったとしたら、
その傷は確かにあると思うし。
「傷はあっても、今この瞬間、現在の自分の性格や行動は、
過去の出来事と切り離して考えましょう。
そうじゃないと、過去に引きずられて一生を過ごすことになりますよ。」
って理解すればいいんかな。
とりあえず、アドラー心理学がブームなので、今後も勉強していこう。
by バナナ夫
嫌われる勇気
著者:岸見 一郎、古賀 史健
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